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「ウェブ動画力」の著者 森中亮が運営する動画専門コラム │ sus4 official

2010年の動画マーケティング市場を読む Part3

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3回に渡って書いてきました、今年の動画マーケティング市場予測のラストになります。

その前に、前回の記事を読みたい方はこちらから
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■2010年の動画マーケティング市場を読む
Part1 動画共有サイトの黒字転換
Part2 猫も杓子もWeb動画
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Web動画の価値変革

今までは「再生回数至上主義」と言っても良かったWeb動画。これが2010年度に大きく変わることになります。これはWeb動画マーケティングというものが確立されるために起こる変革です。

「再生回数」に加えて動画の価値を算定する2つの新しい指標が誕生し、3大指標が確立されます。

1.再生回数
2.再生率
3.視聴率

「再生回数」はご存じの通り動画が再生された回数です。
これに対し「再生率」とは、あるページに動画が貼られたとして、その動画の再生回数をそのページのビュー数(以降、PVと書きます)で割ったものです。
そして「視聴率」とは、動画の視聴時間をその動画の時間で割ったものです。仮に60秒の動画が30秒まで見られたとすると視聴率は50%となります。つまり、再生された動画が実際どこまで見られたか?を示す指標です。

冒頭でも書いた通り現在は「再生回数至上主義」、動画共有サイトでは再生回数の多い動画イコール人気動画であり優秀な動画です。しかし、Web動画を使う場所によっては、それ以上にシビアに動画の価値を判定する必要が出てくるのです。
この背景にはPart2で語った猫も杓子もWeb動画にあります。Web動画がブランド認知に焦点をおくクロスメディアなどで利用されるだけではなくなり、Webサイト内での購入促進やCS向上施策などで利用されはじめ、自ずと「再生率」や「視聴率」といった指標に注目が集まるようになります。

仮に月刊再生回数が1万回の動画があったとします。YouTubeなどに動画をアップしたことがある人であれば、この数字が優秀であることはわかると思いますが、再生率や視聴率を交えて確認することで意味合いが変わってきます。

この動画が掲載されている場所はどこかというと、動画共有サイト内ではなく月間セッション数10万を稼ぐコーポレートサイトです。そしてそのサイトのどこに置かれているかというと、トップページのファーストビューエリアです。こういった状態で1万回という再生回数をどう感じるでしょう?
再生率がたった10%、つまり10人に1人が再生すれば1ヶ月で1万回を達成します。再生回数だけ見ると立派な数字でしたが、この再生率を踏まえて考えると動画の価値判定が微妙になります。

さらにこの動画の平均視聴率が20%だったとしたらどうでしょう?仮にこの動画が1分の動画だった場合、平均視聴率20%だと約12秒です。再生回数から1万人に見てもらえたと思っていたのに、実質は12秒分の内容しか見てもらえていない。これでは動画に込めた情報がほとんど伝わっていないに等しいです。

「ウチもそろそろホームページを作らなければなぁ・・・」というレベルで必要なのは、アクセス数とPVです。しかしその後、販売ツールや集客ツールとして具体的な活用を考え、成果を計る指標が必要になってきてはじめてコンバージョン率を見るようになりました。

Web動画もこれと同じです。2010年、Web動画の活用が本格化するにあたって再生回数だけでなく「再生率」「視聴率」という2つの指標が重要視されるようになるのです。

2010年度、「ウチもそろそろWeb動画を使った企画を考えるかなぁ・・・」と思った時は、是非思い出してください。そこまで考えればWeb動画で費用対効果のわかる施策になります。

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森中 亮(モリナカ リョウ)

株式会社sus4 取締役COO(Chief Operating Officer)
【略歴】 1996年 立命館大学 経済学部を卒業後、マーケティング会社にて営業企画職に従事。2004年に退職し、株式会社sus4を設立、取締役COOに就任(現職)。2006年、日本初のオンライン動画編集サービス「ClipCast(クリップキャスト)」の公開を契機に動画マーケティングをはじめる。2009年には動画施策の効果測定ニーズに応えるべく「Video Analytics(ビデオアナリティクス)」の提供を開始。現在、各企業の動画施策を支援するウェブ動画コンサルタントとして活動している。

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